はじめに¶
tebunko は、Excel・Word・PowerPoint のファイルとテキストファイル、PDF ファイルを内容の文字列で検索する Windows 用の全文検索ツールです。ファイルから抽出した文字を索引データ(インデックス)として保存しておき、検索時はインデックスのみを照合するため、ファイルを開かずに検索できます(インデックスの仕組み)。検索結果には、該当するファイル・シート(ページ・スライド)・行を表示し、元のファイルを直接開けます。
本ページでは、動作環境とインストール手順を説明します。インストール後は クイックスタート を参照してください。
動作環境¶
必要なもの¶
| 項目 | 要件 |
|---|---|
| OS | Windows 10 / 11 |
| PowerShell | Windows PowerShell 5.1(Windows 10 / 11 に標準搭載) |
| .NET Framework | 4.x の標準アセンブリ(追加の導入は不要) |
| Microsoft Excel | デスクトップ版が必須です。COM で自動操作し、Excel ファイルの文字の取り出しと、検索結果からセルを選んで開くのに使います |
| Microsoft Word・PowerPoint | 旧形式(.doc・.ppt)のファイルと、中身が旧形式のファイルを更新する場合のみ必要です |
管理者権限、追加のソフトウェア、PowerShell の実行ポリシーの変更、ネットワーク接続は不要です。組織が PowerShell の実行を制限している PC は、制限された環境での動作を確認してください。
ディスクの容量の目安は よくある質問 に、メモリの使い方は設計書の 既知の問題 にあります。
対象外¶
次の環境では動きません。
- Excel が使えない PC(Microsoft Office が入っていない・Web 版の Excel だけ・COM による自動操作が禁止されている)
- Mac・Linux
- PowerShell 7 だけで動かすこと(Windows PowerShell 5.1 で動かします)
- PowerShell の実行そのものが禁止されている PC
- 対応していないファイル形式(OpenDocument など。パスワード付きのファイルは 制限事項 を参照)
制限された環境での動作¶
- 実行ポリシー:
RemoteSignedを、tebunko を起動する PowerShell のプロセスにだけ指定して起動します。PC の設定は変えません(RemoteSignedで起動する理由)。実行ポリシーがAllSignedの PC では、スクリプトに署名するまで起動できません。 .batが禁止されている PC:.exeの実行が許可されていれば、インストーラー版を使うか、tebunko.batを使わずに起動する方法を使います。AppLocker の実行ファイルの規則によって、インストーラーやtebunko.exeが止められることもあります。その場合は情報システム部門に相談してください。- 制限言語モード(AppLocker・WDAC が強制する場合):tebunko のフォルダが許可の規則(パス・ハッシュ・発行元)で許可されていないと、起動しません(Excel などの COM と画面の部品が使えないためです。理由はメモ帳に表示されます。起動に失敗したときの知らせ)。情報システム部門が tebunko のフォルダを許可の規則で許可すれば、動きます。許可されているかどうかは、tebunko と同じ条件の PowerShell で
$ExecutionContext.SessionState.LanguageModeがFullLanguageになるかで確かめられます。相談には、安全性の資料を添えてください。 - FIPS モード:動きます。
- 読み取り専用の場所に置いた場合:動きます。設定(
setting.config)は既定のワークスペース(%USERPROFILE%\Documents\tebunko_ws)の直下に置かれます。
安全性の資料は 安全性 にあります。情報システム部門への確認にお使いください。
確かめていない環境¶
次の環境は確かめていません。動くかどうかは分かりません。
- VDI・RDS(仮想デスクトップ・リモートデスクトップサービス)
- Windows Server
- Arm 版の Windows
- 本物の WDAC・AppLocker の規則の下での動作
- Microsoft Office の特定の版・形態(バージョン、32 ビット・64 ビット、クイック実行版・MSI 版・Microsoft Store 版)
対応するファイル形式¶
| 種類 | 拡張子 | 検索結果に表示する場所 |
|---|---|---|
| Excel | .xlsx / .xlsm / .xls / .xlsb | シート(行・セル。.xlsx / .xlsm はヘッダー/フッターも) |
| Word | .docx / .docm / .doc | ページ(目安)・ヘッダー/フッター・脚注 |
| PowerPoint | .pptx / .pptm / .ppt | スライド・ノート・フッター |
| テキスト | .txt / .csv / .md / .py / .java / .html 等、75 種類の拡張子(対応するテキストの拡張子) | 行番号 |
| .pdf(文字を持つもの。PDF ファイル) | ページ |
テキストファイルの文字コードの判定・大きさの上限・長い行の扱いなど、詳しい仕様は 制限事項 を参照してください。
インストール¶
Releases で次の 3 形式を配布しています。ツールの本体は同一です。
| 形式 | 用途 |
|---|---|
インストーラー(tebunko-setup-<バージョン>.exe) |
インストール・更新・アンインストールを Windows の標準の手順で行う場合 |
zip(tebunko-<バージョン>.zip) |
実行ファイル(.exe)を導入できない環境、または共有フォルダに配置して使用する場合 |
単一 .ps1(tebunko-<バージョン>.ps1。試験版) |
展開もインストールもせず、1 本のファイルだけで使用する場合 |
起動方法は、次の順に選んでください。
.exeを導入できる場合は、インストーラー版。 インストーラーが入れたファイルには、ダウンロードしたことを示す印(Mark-of-the-Web)が付かないため、警告が出ません。ダウンロードしたtebunko-setup-<バージョン>.exe自体には印が付きます。- 導入できない場合は、zip 版の
tebunko.bat。 .batが届かない・止められる場合は、ショートカットから起動します(tebunko.batを使わずに起動する)。単一 .ps1 版(試験版)でも、1 本のファイルで起動できます。
インストーラーによるインストール¶
tebunko-setup-<バージョン>.exeをダウンロードして実行します。- 「Windows によって PC が保護されました」と表示された場合は、[詳細情報]→[実行]を選択します(インストーラーは現在コード署名されていないため、この画面が表示されます)。
- 画面の指示に従って進めます。管理者権限は不要です。既定のインストール先は
%LOCALAPPDATA%\Programs\tebunkoです。管理者権限がある場合は、全ユーザー向けにC:\Program Filesへインストールすることもできます。 - スタートメニューの「tebunko」から起動します。
zip による配置¶
tebunko-<バージョン>.zipをダウンロードします。ダウンロードしたファイルが作者の配布物であることは、展開の前に確かめられます(配布物の完全性)。- 展開する前に、zip ファイルのプロパティを開き、[ブロックの解除](Windows 11 では[許可する])にチェックを入れて[OK]を選択します。zip の中のファイルすべてに、ダウンロードしたことを示す印が引き継がれるのを防ぐためです。この項目が表示されない zip には印が付いていないので、解除は不要です。
- 任意の場所に展開します。共有フォルダにも配置できます。
- 展開した
tebunkoフォルダ内のtebunko.batを実行します。
解除せずに展開した場合は、tebunko.bat を実行するたびに「開いているファイル - セキュリティの警告」が表示されます。[実行]を選択すると起動します。[このファイルを開く前に常に確認する]のチェックを外して[実行]を選択すると、以降は表示されなくなります。
zip の内容
tebunko.bat(起動用)、scripts(ツール本体)、README.md、LICENSE、VERSION.txt(版とコミットの記録)を含みます。設定ファイル setting.config は、初回の設定保存時に同じフォルダに作成されます。
tebunko.bat を使わずに起動する(zip 版)¶
組織の設定で .bat が届かない・止められる場合は、ショートカットから起動できます。以下は手元のフォルダに展開した場合の手順です。前提は、zip を解除してから展開してあることです(scripts\tebunko\gui.ps1 自身に印が残っていると、印を消す処理に届く前に止まります)。
- 展開した
tebunkoフォルダの中(またはデスクトップ)で右クリックし、[新規作成]→[ショートカット]を選びます。 -
項目の場所に、次を 1 行で入力します。
%SystemRoot%\System32\conhost.exe %SystemRoot%\System32\WindowsPowerShell\v1.0\powershell.exe -NoProfile -STA -ExecutionPolicy RemoteSigned -WindowStyle Hidden -File scripts\tebunko\gui.ps1 -
名前を付けて完了したら、ショートカットのプロパティを開き、[作業フォルダー]を展開した
tebunkoフォルダ(例C:\Users\test\tebunko)にします。 -
アイコンは、[アイコンの変更]で
scripts\tebunko\tebunko.icoを選べます。 -
実行ポリシーの
RemoteSignedは、この PowerShell のプロセスだけに効きます。PC の設定は変えません(RemoteSignedで起動する理由)。 - この方法では、起動に失敗したときに
tebunko.batのような理由の表示(メモ帳)は出ません。何も起きないときは トラブルシューティング を確認してください。 - 新しい版に更新したときは、ショートカットのリンク先と作業フォルダーを新しいフォルダに直します(更新とアンインストール)。
単一 .ps1 版(試験版)による配置¶
展開もインストールもせずに、1 本のファイルだけで使用できる試験版です。
tebunko-<バージョン>.ps1をダウンロードします。-
ファイルを右クリックし、[PowerShell で実行]を選択します。
-
画面とは別に PowerShell の窓が開き、実行中は残ります。起動の失敗の見え方は制限事項にあります。
- 組織のポリシーで PowerShell の実行ポリシーが固定されていて起動できないときは、事前にファイルのプロパティで[ブロックの解除]を有効にしてください。
.ps1は BOM 付き UTF-8 です。BOM が落ちても動きます(Shift_JIS で保存し直したものは対象外です。制限事項)。- 設定ファイル
setting.configは、.ps1と同じフォルダに作成されます(設定)。ほかのファイルと混ざらないよう、専用のフォルダに置くことをお勧めします。 - インデックスを保存するワークスペースの既定の場所は、zip 版と同じです(設定)。
- 試験版のため、zip 版・インストーラー版と違う点があります(制限事項)。
画面構成¶
画面は 4 つのタブで構成されます。タブの番号は画面の表示に対応しています。
| タブ | 機能 | 説明 |
|---|---|---|
| [インデックス管理] | 検索対象フォルダの登録とインデックスの作成 | インデックスの作成 |
| [検索] | 検索と、検索結果からのファイルの表示 | 検索・元のファイルを開く |
| [設定] | インデックスの保存先(ワークスペース)の変更 | 設定 |
| 起動時の確認 | 前回のインデックス作成で残った Excel・Word・PowerPoint の終了 | 残った Office の終了 |
起動時には、インデックスが未作成の場合、または前回のインデックス作成が中断されている場合は[インデックス管理]を、それ以外の場合は[検索]を表示します。tebunko の起動中に再度起動すると、既存のウィンドウが前面に表示されます。
画面左下の[バージョン情報]を押すと、使用中の版・コミット・ライセンスを確認できるダイアログが開きます。
関連項目¶
- インデックスの仕組み:インデックスの役割と更新のタイミング
- クイックスタート:フォルダの登録から検索までの手順
- トラブルシューティング・よくある質問
- 導入を審査する方は 安全性 を参照してください